元転職エージェントが教える良い・悪い転職エージェントを見分ける6つのポイント

POINT良い転職エージェント=良い転職活動と言っても過言ではないくらい、あなたの転職エージェント及び担当者は重要です。今回は、あなたの人生を左右しかねない転職エージェントの良し悪しを判断すべく秘訣を伝授いたします!

前置き

転職したい!専門家に相談したい!そんな時に頼りになるのが、転職エージェントです。

転職エージェントは、あなたが転職活動を行うのにあたり、求人情報のみならず、履歴書や職務経歴書など必要書類の添削や、スケジュールの調整方法、面接での受け答えの準備など様々なフォローをしてくれます。

良い転職エージェント

そもそも転職エージェントってどうやって稼いでいるの?

彼らは、転職希望者を転職をさせることで、企業からお金をもらっています。もう少し具体的な話をすると、転職エージェントが紹介をした求人にあなたが内定を貰い、入社をすれば、転職エージェントはあなたの年収の30~50%を手数料として手に入れることができます。エージェントは一人一人目標の数字を持っており、達成に向けて動いています。

無論、転職エージェントも千差万別で数字を達成するためだけに動くだけの人もいれば、転職者の願いを叶えつつ、数字も達成する優秀な人も存在します。

企業はなるべく良い転職エージェントから採用をしたい

実際にあなたを採用をする企業側も、悪いエージェントからは人をあまり採用したくありません。何故ならば、きちんと企業側のニーズと転職者のニーズを把握仕切れていないため、ミスマッチの可能性があるためです。

さらには、企業側も転職エージェントと同じく、採用目標があります。仕事の出来ない転職エージェントが担当だと、そもそも良い求人自体を企業から公開されていない可能性があります。つまり、悪いエージェントに当たればあなたに届けられる求人の質自体が低いものになりかねないのです!

良い転職エージェント=良い転職活動になる可能性大

つまり、良い転職エージェントを選ぶ=良い転職活動が出来る、と言っても過言ではありません。逆に言ってしまえば、悪いエージェントを選ぶ=良い転職活動が実現しづらい

とも言えます。良い転職エージェントと悪い転職エージェントを自分の目で、きちんと見分けて、良い転職エージェントを選び、あなたの希望に寄り添った形の、良い求人を紹介してもらい、あなたの理想の転職活動としましょう。

元転職エージェントだった経験と、実際に20社以上登録してみた経験を踏まえて、今回は記事を綴ろうと思います。

 

良い担当者と悪い担当者の圧倒的な違い

良い担当者と悪い担当者では、対応が全くと言って良いほど異なります。特に

  1. 業界知識
  2. 面談の対応
  3. 求人の質
  4. 選考中の対応
  5. 内定後のフォロー
  6. 対応全般

この6つのポイントで大きな差が出てきます。では、具体的にどうやって良いエージェントを見極めていくか、見ていきましょう!最後にまとめた表も作成したので、お時間のない方はそちらをどうぞ!

1.業界知識

良い転職エージェントを選ぶ=良い転職活動が出来る、と言っても過言ではありません。逆に言ってしまえば、悪いエージェントを選ぶ=良い転職活動が実現しづらい

です

例えば、あなたが今サービス業で勤務をされていて、次はメーカー系の企業で働きたいと考えているとします。その場合、アパレルの情報よりも、メーカー系の情報に詳しい方から情報を収集する方が、より実りのある情報が集まるでしょう。

ミスマッチが少ないのは大手転職エージェント

私がおすすめする大手人材会社の場合は、希望の業界・職種ごとに担当が別れている組織になっているため、外れの担当者に当たりづらく、良い担当者とマッチしやすい仕組みになっています。当然、担当者の実力には差は出てしまいますが、良い担当者に当たりやすいところが良いですよね!

2.面談の対応

私は基本的に、転職エージェントには直接会って面談をすることをおすすめしています。

転職エージェントはあなたの登録情報をもとに、面談までの流れを決めています。また、面談の方法も人それぞれで、簡単に電話面談で済ませて労力を削減しようとする人もいれば、自ら積極的に転職候補者と直接話をしようとする人もいます。

電話面談を積極的に勧めてくるエージェントは要注意

転職エージェントによっては、電話面談を基本とする会社もあるため一概に電話面談が悪い訳ではありませんが、業務効率化を重視し、電話面談を勧めてくるエージェントは要注意です。

基本的に転職候補者は少なからず転職出来るかどうかを不安に感じている人は多く、自らの業務効率を優先するような担当者は、そのような気持ちにより添えない担当者はあなたの希望に沿った転職をサポートをするよりも、自分の成果を優先する傾向にあると経験的に推測ができます。

また、転職候補者と面談を行う目的の一つに、「転職者の人柄の把握」があります。その情報を抜きにして、求人を紹介する企業との相性などわかる訳がありません。

おすすめは自分から電話面談を申し込んで相手の意志を確認

そのため、初めから電話で面談を終えようとするエージェントは要注意が必要です。あなたからも、「直接お会いして、相談をしたいのですが」と確認をし、断られる・あるいは代替案をくれない場合には、エージェントを変更することも検討しましょう!

良いエージェントなら面談の時点で適切なフィードバックをくれる

また、良いエージェントであれば、あなたの要望に対して適切なアドバイス・フィードバック、あるいは希望に沿った形の提案をくれます。

ポイントは要望に対して、アドバイス・フィードバックをくれることです。もちろん、要望が全て叶う場合もありますが、それは極めて稀です。

良いエージェントであれば全ては叶わないにせよ、あなたの優先順位を聞き出し、それに見合った別の提案をしてくれます。つまりあなたの優先順位を整理するのを手伝ってくれます。良いエージェントであればあるほど、過去の転職成功事例や業界動向を把握しており、またあなたの優先順位に合わせて、将来のプランに合わせて今獲得すべきものは何がベストか?を提案してくれます。

3.求人の質

求人の質を見極めるのは極めて難しいですが、

良いエージェントは面談での優先順位に合わせた、希望の求人を多くあなたに提供してくれます

逆に悪いエージェントは、

希望と関係のない・受かりやすい求人を送ってくることです

転職エージェントがよく使用する手法として、希望条件に近い求人を10~20件程度紹介してくれる中に、受かりやすい求人を混ぜて紹介してきます

例えば、現在のポジションと全く同じものや、未経験可など誰でも応募可能な求人など、キャリアアップに繋がらない種類の求人です。特に大量採用中!や給与などで良さをアピールしてくる企業には要注意です。

そのような会社は、会社の口コミなどをネット上で見て、離職率や働いていた人がどのように感じていたか等を確認すると良いでしょう。

4.選考中の対応

転職エージェントは、

選考対策のノウハウがあるエージェントを利用するのが大前提になります。逆に言うと先行対策のノウハウがあまりない会社もあります。

また、あなたが希望する業種・職種の市場価値やニーズを把握していることも大前提になります。企業ごとに同じ営業職でもニーズは異なります。

そのため、企業ニーズと転職候補者の双方ニーズを満たせした上で、そのような企業がどういう人物を好むのかを面接や経歴書・職務経歴書で表現をしてもらう必要があります。

具体的な対策ノウハウとは?

具体的な選考対策のノウハウとは、

  1. 「面接の質問事例とその回答」
  2. 「過去の企業側の採用・不採用の実績と傾向」
  3. 「直近や過去の分析をした業界の動向」
  4. 「面接官の情報」
  5. 「模擬面接対応」
  6. 「履歴書・職務経歴書の添削」

などになります。

これらのサービスのノウハウがない場合、他の転職エージェント経由で行った方が、面接対策など充実している場合があります。そのため、同じ求人を複数の転職エージェントから紹介された場合は、転職エージェントの会社規模で選ぶのではなく、良い担当者経由で応募することを強くおすすめします。

5.内定後のフォロー

良いエージェントか悪いエージェントの大きな分かれ目はここでかなり明確に分かれます。先ほども申した通り、転職エージェントはあなたが次の会社に入社することで企業から報酬を得ることができます。転職エージェントとしては、報酬のことだけを考えれば、あなたの希望に問わずどこかの会社に自社経由で入社をしてほしいのです。しかし、

本当に良いエージェントであればあなたの優先順位からぶれることはなく、内定後もあなたの話を良く聞き意志決定のサポートをしてくれます。

内定後の流れ

基本的にエージェント経由で内定をもらった場合、1週間以内に入社をするかしないかを企業側に連絡しなくてはなりません。仮に良いエージェントだった場合、内定をもらった企業があなたの希望の求人でなければ、「1週間以内に他の企業の返事の様子を見て返事を検討しましょう!」や、「そもそも、希望の会社ではないので別の会社を目指し次のチャンスにかけましょう!」と言ってくれるはずです。

また、そもそも返事まで内定から内定受諾まで1週間しかないことを把握しているため、なるべくまとまって内定が出るように応募時期や選考を進めてくれるように調整してくれます

6.対応全般

優秀な転職エージェントは、常時20名以上の候補者を担当します。多種多様なニーズに合わせてこまめに連絡を取り合いますが、どんなに多忙な状況でもレスポンスは非常に早いです。連絡手段は電話、メール、最近だとラインなど人それぞれですが、基本的には転職候補者に合わせてこまめに素早く連絡を取り合います。逆に、悪いエージェントだと、アポを放置したり、忘れるケースも多いです。

良い担当者と悪い担当者まとめ

良い担当者と悪い担当者の特徴比較表

良い担当者の活用法2点

1.レスを早くする

良い担当者の活用法は極めてシンプルで、

候補者のあなたもレスのスピード早くすることです。あなたが早くレスをすればするほど、あなたの優先順位は上がり丁寧にスピーディーに且つ、より多くの情報を得ることができます

逆に、どれだけ優秀でも連絡を数日も放置すれば、向こうもあなたが転職することによって報酬を得ているわけですから、対応の優先順位は下がっていきます。この担当者がいい!と思ったら、

なるべく返事は1日以内に早く返すようにしましょう。

2.業界や企業についてたくさん質問をする

良い担当者はその業界や、企業に関する情報をたくさん持っています。その情報を利用しない手はありません。また、エージェントは転職のプロです。わからないことや面接対策などにおける自分の弱みは、積極的に相談し万全の状態で転職活動に臨みましょう。

悪い担当者が当たってしまった時の対処法

担当者を変えてもらう

理由は様々だと思いますが、担当者を変えてもらうのがもっとも手取り早いです。また、担当者の変更はメール1本で簡単にできます。が、きちんとメールで変えてもらう理由を記載しましょう。エージェントを変えてもらう理由として多いのは、相性が合わない場合や業界知識がない場合がメインかと思います。

これ意外と重要!:変更をする際はメールで理由をきちんと伝える

変更依頼のメールをしないのはいくらエージェントの料金が無料とはいえ社会人としては、マナー違反です。向こうも営利企業であり、あなたが転職をすることで報酬を得ているわけですから、特に理由もなく何度も担当を変えられてはコストが見合わなくなってしまいますし、あなたの引き継ぎをされた際にも悪いレッテルが貼られる可能性もあります。また、変更する理由をきちんと伝えない場合、同じような理由で担当者を再度変える可能性もであります。そうなると、あなた自身が時間を無駄にしてしまいます。きちんと相手にも誠意を尽くし、担当を変えてもらいましょう。

最後に

冒頭にも記載をしましたが、

良いエージェント=良い転職活動を左右する

といっても過言ではありません。きちんと自らの目で転職エージェントを見極め、納得の行く転職活動を行えるよう、この記事を参考にしていただければと思います。